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「黄昏再婚」急増…関心高まる「婚前契約」=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.14 17:00
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隣の日本でも婚前契約はたびたび話題となる。不治の病にかかった少女が主人公のドラマ『1リットルの涙』で人気を博した女優沢尻エリカは2009年1月に映像作家高城剛氏と結婚し、少し猟奇的な婚前契約を結んだ。高城氏が他の女性とデートをしたのが発覚すれば1000万円、性行為まですれば2000万円を追加で支給し、夫婦関係は月5回を基本とするものの、それ以上は1回あたり50万円を支払うという条件だった。また離婚する場合は高城氏の財産の90%が沢尻の持分になるようにする内容もあった。明らかに不公平だとひんしゅくも買っていた。2人は22の年齢差を克服できず結局別れた。

◆「愛してはいるが財産は別」認識広まる

 
「離婚時に先ほど挙げた特有財産は各自の持分にし、一方はそれに対する権利を主張しない。ただし離婚の主な帰責事由と責任がある当事者には本文を適用しない」。

結婚を控えたイ氏(44)夫妻が先月ソウル中央地方裁判所で登記した夫婦財産約定内容のうちの一部だ。彼らは自分たちが結婚前に所有していた財産目録と今後の共同財産の管理の方向性および債務負担などをどのようにするかを定めた契約書を細かく作成した後、登記まで終えた。民法に規定された「夫婦財産の約定」条項が根拠だった。この条項は1958年に民法が制定される時に導入された。だが導入後、43年ぶりとなる2001年に初めての利用者が出てきた。登記は仁川(インチョン)南東登記所で行った。

チョ・ジョンヒ弁護士は「それだけこの制度を知っている人がおらず、利用が低調だったという意」と分析した。さらに「これまでメディアなどを通して知る婚前契約については否定的な認識が強かった」として「主に、あくどいけれども金持ちな姑が、気にくわない貧しい家の娘を嫁に迎えながら息子の財産を取られないようにするために結ぶと見なされていたため」と説明した。

だが最初の登記が行われた後、登記件数は少ないが着実に増加している。2012年に17件だった登記件数が昨年には29件に増えた。今年は6月末基準で16件が受理された。

登記内容は多様だ。家族法研究第20巻1号に掲載された「登記例に現れた夫婦財産契約の内容」論文上の実際の登記事例は10件余りだ。

結婚後に発生する借金を念頭に置いて定めた契約もある。ソウル西大門(ソデムン)登記所に2001年6月に登記された契約には「500万ウォンを超える債務を負う場合は、相手方の書面同意を得なければならない。一方が事前書面の同意なしに夫婦財産の収益を減少させた場合、損害額の100%を一方の債務とする」という内容が含まれている。

安養(アンヤン)登記所に2005年11月に登記された契約には、離婚理由とそれに対する罰則条項が入っている。「配偶者が不正な行為をした時、理由なしに3日以上外泊した時、常習的に暴力を行使した時、配偶者の同意のない保証人になって家庭経済を破綻に追い込む時には離婚時の資産に対する持分権を喪失する」と規定されている。


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