【取材日記】誰もが敗者となった教育部長官の人事聴聞会=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.11 11:11
セウォル号惨事は「4月16日」に起き、今年の教育部予算は「54兆ウォン」だ。金明洙(キム・ミョンス)教育部長官候補が9日の国会人事聴聞会で議員の質問に答えられなかった内容だ。これだけではなく金候補は教育政策をどのように展開するかについて「具体的に考えられなかった」、自身が長官に指名された意義については「分からない」と答えて教育トップとしての資質を疑わせた。
6月13日に長官に指名された金候補が聴聞会を行うまでは27日間の時間があった。指名前に人事検証の手続きがあったという点を勘案すれば、これよりさらに長い時間が金候補に与えられたことになる。金候補はこの時間を自ら磨き上げる機会にできなかったようだ。私教育企業の株式売買、論文盗用、研究費の不当受領…。これまでに出てきた疑惑を、すっきりと解明できないのはもちろん5・16軍事クーデターついての不適切な歴史認識まで見せて議員の叱責を受けた。何よりも教育政策に対する理解が不足しており終始不快なものだった。議員から「誰が推薦したのか分からない」という指摘が出るほどだった。