【時論】「低成長・低金利で銀行圏共倒れの恐れも」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.11 10:44
どうにも経済が低成長の道に入り込んだようだ。以前は成長率が3%以下になることもきわめて珍しくても、下がった直後には間違いなく急反騰した。一昨年(2.3%)と昨年(3.0%)のように成長率が2年連続で3%以下だったことは開発年代以降一度もなかった。景気が回復するという今年も成長率はせいぜい3%後半にとどまる展望だ。下がっていく時、ひどく下がって上がる時、飛び上がっていけない無気力な景気サイクルが2、3度過ぎれば結局は「失われた10年」になってしまう。
金利もまた、きわめて低い水準にとどまっている。米国の連邦準備制度理事会(FRB)が金利引き上げを始めれば分からないが、少なくとも当分は国内金利が明確に上がる可能性が高いようには見えない。韓国銀行の金利正常化の意志はいつになく確かに見えるが、金利を上げようとすれば成長の邪魔になるかと非常に用心深くなっているようだ。
低成長・低金利は、金融産業にとって深刻な問題になりつつある。数日前に報道された国内銀行の2013年の実績は危機感を与えるのに充分だった。企業構造の調整のための引当金の積み立ても重要だったが、基本的には利子収入に偏重された収益構造を変えられないために低金利が続くとすぐに純利子マージンが下落しながら収益性が大幅に低下したのだ。その結果2013年に大型銀行は総資産利益率がグローバル金融危機以前の水準の半分にも達し得なかっただけでなく、マレーシア・カザフスタンのような開発途上国のトップ銀行よりも遅れをとる屈辱を受けなければならなかった。