2年前のアップルと同じ…サムスン電子、乗り切れるか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.09 10:57
アーニングショックが伝えられた8日、サムスン電子の株価は0.23%上昇した。市場では「来るべきものが来た」という悲観と、「アップルも経た成長痛」という楽観が交錯する。悲観論はサムスン電子の第2四半期業績が一時的現象ではないという点に注目する。この2~3年にわたりサムスン電子を筆頭としたIT産業は成長の期待が削がれた韓国証券市場の支えだった。昨年はサムスン電子単独で上場企業利益の半分を稼いだ。過度な独走を心配する声まで出てくるほどだった。
だが、この先頭走者までウォン高と激しくなるグローバル競争の中で次第に力が落ちた。サムスン電子は「ギャラクシー後」を、韓国経済は「サムスン電子後」を考えなければならない時期がきたのではないかとの懸念まで首をもたげている。新韓金融投資リサーチセンター長のヤン・ギイン氏は、「サムスン電子の第2四半期業績は代表輸出企業がグローバル市場で直面している現実は優しくないという傍証だ。今後出てくる大企業の業績も大きく期待するのは難しそうだ」と話した。
サムスン電子の第2四半期営業利益7兆2000億ウォン(約7200億円)は第1四半期の8兆4900億ウォンより15.19%、前年同期の9兆5300億ウォンより24.45%減った。営業利益が8兆ウォン以下に落ちたのは2012年第2四半期の6兆4600億ウォン以来となる。売り上げも縮小した。第2四半期の売り上げ52兆ウォンは第1四半期の53兆6800億ウォンより3.13%、前年同期の57兆4600億ウォンより9.5%減った数値だ。サムスン電子の売り上げが前年比で減少したのは9年ぶりとなる。悲喜の頂点にはスマートフォンがある。スマートフォンはサムスン電子の四半期営業利益10兆ウォン時代を開いた主役だったが、これを再び7兆ウォン台に引き下げた悪役に急変した。スマートフォンを担当する無線事業部が属するIM部門はサムスン電子の営業利益の60%以上を確保してきた。証券会社はIM部門の営業利益は6兆ウォン台から第2四半期には4兆ウォン台に落ちたと推定している。