【社説】失敗した少年犯の教化政策、このままではいけない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.08 10:56
自分の年齢よりも犯罪前科が多い少年犯が生まれている。法務部によれば、前科5犯以上の少年犯だけで昨年は1万人に達すると予測されている。問題は、このような多重前科の少年犯が毎年増加しているということだ。
彼らの履歴を調べてみると、初めから大変な罪を犯したわけではない。ほとんどが小学校や中学校時期に友達と付き合って街中を徘徊して軽い窃盗などから犯罪世界に入る。刑事未成年者である満14歳までは警察に捕まってもほとんどが訓戒処分だ。犯罪は大したことではないという気持ちになって徐々に強盗や性暴行など凶悪犯罪に発展することになる。
少年犯罪が増える理由は何か。専門家たちは、機械的な司法処理に埋没して教化がほとんど見失われているという点を挙げている。韓国の少年院は2000年に情報通信学校などに名前が変わった。政府は一時コンピュータ教育施設などに相当な投資をした。少年院生たちに再教育の機会を与えて再犯率を低くするという意図だった。一部では献身的な教員たちの努力で成果も上げた。だが14年が過ぎた現在、少年犯の教化のための投資はむしろ後退したという評価だ。