韓中会談の「部屋の中のゾウ」はオバマ・安倍・金正恩(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.07 10:35
3日の韓中首脳会談の直後、4330字の韓中共同声明と付属文書があった。両国の首脳は「韓中関係はいつよりも近い」とし、明るい未来を展望した。しかし専門家は「見えないものに注目するべき」と話す。いわゆる「部屋の中のゾウ(Elephant in the room)」を見なければならないということだ。部屋の中のゾウは目にはっきりと見える。しかし厄介な問題になることを懸念して声明には盛り込まれなかった、隠された外交懸案をいう。部屋の中のゾウが多いほど、韓国外交の宿題も増えるということだ。
◆最初のゾウ「会談場の外の参加者」=中国の習近平国家主席は北朝鮮より先に韓国を訪問した。さらには他の国を歴訪に含めなかった単独訪問だ。韓国もその習主席を国賓として迎え、雰囲気を盛り上げた。しかし韓中のパーティーには、招待されなかった「会談場の外の参加者」、米国と北朝鮮がいた。両国の首脳会談を控え、米国と北朝鮮は韓中首脳会談を冷たい視線で見守り、牽制球を投げてきた。
北朝鮮は首脳会談を控え、数回ミサイルを発射しながら示威をし、首脳会談3日前の先月30日には「すべての軍事的敵対行為を中止しよう」という内容の「特別提案」で融和攻勢を見せた。このため、北朝鮮の問題に対する警告レベルも低下したという分析だ。当初、両国外交ラインで議論していた「北朝鮮の核」「4度目の核実験」という言葉が明示的には含まれず、朴槿恵(パク・クネ)大統領の会見問答を通じて登場した。