【コラム】権力の危機、経済の危機=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.02 10:09
朴槿恵大統領が四面楚歌に陥った。相次ぐ人事の失敗で与党まで背を向け国政遂行支持率は就任後最低値に落ちた。文昌克(ムン・チャングク)首相候補の他意による自主辞退を防げないまますでに2カ月前に辞任の意向を明らかにした鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相を留任させた苦肉の策は大統領のリーダーシップと国政遂行能力に深刻な疑問を呼び起こした。就任から1年4カ月で最大の権力危機を迎えているのだ。
リーダーシップと国政掌握力の失墜から始まった権力の危機はまた国政運営の動力をさらに引き落とす。大統領の権威が弱まっているので政策を展開しようとしても話が受け入れられない。大統領の劣勢に乗じた野党の攻勢はさらに強まるだろうし、党権競争に目を奪われた与党は大統領を助ける余力も熱意もないように見える。国会の支援と同意がなければ大統領の人事と政策は無力化される。権力の微妙な変化に敏感な公務員たちはすでに顔色をうかがうのに忙しい。こうした時は公然と先導してことを行うよりは適当に保身に努める方がより良いことを直感的にわかっている。