【コラム】「戦争不可」覆した安倍首相…宿命として受け入れる日本人
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.02 08:33
個人でも33年ぶりに考えを変えれば他人に説明する必要がある。それを日本という「国家」の名で33年間だめだと言っていたことを首相が「考え(解釈)が変わった」という言葉1つで覆すというのは独善そのものだ。したがって今回の事態の最大の責任者は安倍晋三首相だ。だが、それが全てだろうか。
先月30日、深夜0時まで東京永田町の日本の首相官邸前はデモ隊でぎっしりと埋まった。目測で1万人を超えていた。安倍首相が集団的自衛権関連の憲法解釈の変更を閣議決定した1日もデモ隊が集まっていた。出勤途中の地下鉄でも「私達の子供たちを戦場に送ることはできない」という文が書かれたプラカードを持った50~60代の男性らが多数目についた。だが、それで終わりだ。先週末に焼身者まで出たのはきわめて異例だ。先進国型のデモだと言えば、それだけのことだ。だが記者の目には何か物足りない。形式的な抗議だけはあるが、実質的な変革の意志は見られない。秘密保護法の制定時にも、反原発デモの時にもいつも感じていた物足りなさだ。