【社説】記者会見を恐れる朴大統領
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.01 09:43
朴槿恵(パク・クネ)大統領は昨日、首席秘書官会議で鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相留任の背景を説明した。人事制度の改善策も明らかにし、国会には人事聴聞制度の改善を要求した。文昌克(ムン・チャングク)首相候補を含む人事問題の深刻性を考えると、大統領の説明は形式と内容でともに不十分だ。
今回だけでなく、ほとんどの場合、大統領は首席秘書官会議を借りて釈明するが、これは適切でない。首席秘書官会議は国民相手の説明会ではなく、青瓦台(チョンワデ、大統領府)内部の会議だ。文昌克候補の辞退や鄭ホン原首相の留任は、国家的に重要な疑問と連結している。支持率の低下に見られるように、国政運営とも密接に関係している。そして何よりも国民が心配している。なら、大統領は一方的に短く話すのではなく、正面から国民と疎通しなければならない。いつのまにか朴大統領は「記者会見を恐れる指導者」になっている。1月の年頭会見以来、記者会見は一度もない。それだけ朴大統領が失政に対する言論の追及を恐れ、国政の主な争点を説明する自信が足りないということだ。