<韓国兵銃乱射>自首促す両親に「戻れば死刑」…紙とペン要求後に自殺図る(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.24 11:24
イム兵長は自殺を図った末に結局軍に逮捕された。一般前哨(GOP)で同僚兵士5人を殺害、7人を負傷させて逃走してから42時間40分だった。武装脱営したイム兵長が22日午後に明波里(ミョンパリ)の民間人統制線地域で捜索チームに発見されにらみ合いが始まってから23時間38分が過ぎていた。軍はイム兵長の身柄確保の過程でこれまでの兵士制圧作戦とは異なるネゴシエイティング(交渉)作戦を展開した。事件が発生した21日夜までは「危険状況時には射殺しても良い」という作戦指示を与えられていた。22日午後2時23分に明波小学校近くでイム兵長と軍の間で銃撃戦が起きたのもこうした状況を裏付ける。だが、当時イム兵長が極度に不安な心理状態だったため交戦による追加の死傷者発生や自殺の可能性が濃厚と軍は判断したという。この時から心理戦教育を受けた703特攻連隊などを投じ静かにイム兵長を包囲・圧迫して投降を誘導する戦略に方向を固めた。軍は長さ4キロメートル、幅1キロメートルの包囲網を構築し、両親の声でイム兵長を説得し始めた。
22日午後11時30分ごろ、軍の遮断線の馬達里(マダルリ)近くでイム兵長と推定される人物が接近し10発ほどの射撃が行き来したが夜を徹しての作戦はなかった。放送の音を銃声と誤認される恐れがあるためスピーカーも使わなかった。国防部は「夜間は視野が確保できず誤認射撃の可能性が高く、心理状態が鋭敏になるので夜間作戦を行わなかった。包囲網を構築し膠着状態を維持した」と説明した。