スマートフォンに使われるアプリケーションプロセッサ（ＡＰ）も主要な差別化ポイントだ。サムスン電子はギャラクシーＳ５広帯域ＬＴＥ－Ａ製品に米クアルコムが作った「スナップドラゴン８０５」を装着した。ギャラクシーＳ５に搭載した「スナップドラゴン８０１」より一段階高い仕様の部品だ。サムスン電子関係者は「ＱＨＤ画面を装備してもプロセッサが十分な性能を出せなければ滑らかに画面を処理できない」と説明した。

これに対しＬＧはプロセッサとスマートフォン画面に直接的な関係はないという立場だ。Ｇ３は現在スナップドラゴン８０１を装備して販売している。ＬＧ電子関係者は「スナップドラゴン８０５は移動通信会社が新たにサービスする広帯域ＬＴＥ－Ａを支援するチップセットでＱＨＤディスプレーとは関連がない。スナップドラゴン８０１を使っていても３ギガバイト以上のＲＡＭを使えばＱＨＤ超高画質画面を表現するのに支障はない」と話した。

一方、通信市場ではＱＨＤ画面をいち早く取り入れたＧ３の勢いがギャラクシーＳ５に劣っていないことがわかった。市場調査機関のアトラスリサーチが１８日に集計した６月第２週（９～１３日）の韓国国内スマートフォン販売現況によると、Ｇ３はＳＫテレコムとＫＴ、ＬＧユープラスを通じ９万６０００台余りが売れた。同じ期間に１２万２０００台が売れたギャラクシーＳ５の約８０％水準だ。通信業者関係者は、「韓国市場の６０％ほどを占めているサムスン電子のシェアを考慮すればＬＧ電子は善戦している。サムスンがＱＨＤモデルを出すだけに来週からはシェア拡大を狙うＬＧと市場を守ろうとするサムスンの競争がさらに激しくなるだろう」と予想した。


サムスンとＬＧのスマホ、今度はＱＨＤディスプレーで対決（１）