韓国高齢者の19%、自宅ではなく療養施設で生涯を終える…近年急増
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.18 09:39
療養病院や療養施設で亡くなる老人が急増している。急速な高齢化によって認知症や中風、高血圧などを患う高齢者が増え、彼らのそういった事情に加えて自分の意志半分、他意半分で入所する場合が増えているためだ。
認知症を患う高齢女性のユさんは京畿道安山(キョンギド・アンサン)のある療養院で2010年6月に亡くなった。享年88歳だった。仁川(インチョン)のある教会で寝起きするようになってから2年3カ月目のことだった。家族はユさんを探すことはなかった。療養院側が町役場を通じて家族に内容証明で知らせたが姿を見せなかった。ユさんはおやつを準備してくれる家族のいる横の病床患者を羨ましがった。時折、療養院を出てもの乞いしたお金でおやつを買ってきたという。療養院関係者は「ユさんが死亡前にミカンが食べたいといっていたが、それをかなえてあげられず申し訳ない気持ち」と話した。