【世界の中の韓国】スポーツのメッセージ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.12 11:02
ワールドカップ(W杯)が始まる。スポーツは楽しむものであって、誇示しようとしてはいけない。しかし、かつての共産圏諸国は選手たちを集団訓練させて国際大会で国家の地位を誇示するのによく利用した。地面を踏みしめ立ち上がり、いち早く成長してきた韓国も、選択と集中の戦略でスポーツ強国への参入に成功した。苛酷なほどの強力な練習で、選手たちを“メダル取り機”にするとの批判もないことはないが、それでも世界大会で代表チームがかき集めるメダルは、国民に大きな自負心と誇りを抱かせると同時に多くのメッセージを伝える。経済・文化などのさまざまな分野でも輝かしい発展を重ねているが、その結果をその時その時に体感しにくい一方、スポーツはメダル数と国家順位で克明に世界の中の韓国の地位を確認できるからだ。
私たちに最初に大きな感激を抱かせた国際スポーツイベントは1986年のアジア競技大会だった。中国に僅差で2位になり、「アジアの中での可能性」を確認した。2年後に開かれた88ソウルオリンピックで大韓民国は4位の戦績を上げて世界を驚かせ、ホームグラウンドの利点を勘案しても「世界の中の可能性」を確認できた。2002年韓日W杯の4強進出は、私たちが「世界の先進国になれるという確信」を抱かれてくれた。2010年バンクーバーオリンピックでキム・ヨナが獲得したフィギュアスケートの金メダルは「先進国を追い越せるという自信」を抱かせた快挙だった。