「李駐日大使、話が通じる唯一のルート…強硬派の尹長官留任時は最悪のシナリオ」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.12 08:30
朴槿恵(パク・クネ)政権の外交には「日本」というアキレス腱がある。韓日国交正常化50周年を1年後に控えた両国関係は歴代最悪という評価を受けている。
昨年、朴槿恵政権と安倍内閣がスタートした後、韓日首脳会談は一度も行われていない。安倍首相の靖国神社参拝、日本の平和憲法改正の動き、歴史教科書問題、独島(ドクト、日本名・竹島)領有権をめぐる葛藤などで悪化の一途だった。外交当局者の間でも「日本の問題をこのまま放っておくことはできないが、手をつける方法がない」という話が出る。
こうした状況で、親朴の核心である李丙ギ(イ・ビョンギ)駐日大使が国家情報院長候補に抜てきされた。李候補は昨年6月、駐日大使として赴任して以降、両国関係が良くない状況でも柔軟で実用的な立場を見せてきた。韓日米首脳会談をはじめ各種懸案で外交部本部と摩擦を起こしながらも、解決人としての役割を果たしたりもした。朴槿恵大統領の信任を基盤に青瓦台(チョンワデ、大統領府)と直接疎通するケースもあった。菅義偉官房長官など日本側の人脈も広い。