【社説】セウォル号に押され、見失った韓国外交
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.10 09:58
朴槿恵(パク・クネ)大統領が16日から21日までウズベキスタン・カザフスタン・トルクメニスタンなど中央アジア3カ国の歴訪に出るという。昨年10月、朴大統領が提示した「ユーラシア・イニシアチブ」構想に関連して重要な協力対象に挙げられている国々だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)としてはセウォル号惨事で中断された首脳外交を正常化する意味もあるだろう。
事案の軽重と緩急に照らして今が中央アジアを歴訪するタイミングなのかという疑問もなくはないが、首脳外交自体を問題にすることはないと見ている。さらに歴訪の日程は、すでにかなり以前に決まっていた可能性が大きい。もともと重要な問題は果たして今、韓国外交がすべき仕事を正しく行っているかであろう。重要で緊急な対外懸案で、韓国外交が自らの役割を果たしていないのではないかとの問題意識のために、大統領の中央アジア歴訪をめぐってもさまざまな話が出てくるのではないだろうか。