【コラム】韓日中露に北朝鮮が入り乱れ天然ガス「アジアンプレミアム」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.06.02 14:12
日本の国会議員33人が今月中に、安倍晋三首相に超大型プロジェクトの提案書を出す予定だ。ブルームバーグ通信によれば議員らはロシアのサハリンから東京近郊の茨城県までの1350キロ区間を天然ガスのパイプラインで連結しようと促す計画だ。通信は議員の提案背景について「先月、中国とロシアが30年間で410兆ウォン(約41兆円)規模の天然ガス供給ラインを構築することにしたのに刺激されたため」と分析した。議員らのアイデアは今秋、ロシアのプーチン大統領の日本訪問時の外交カードとして活用される見通しだ。
北東アジアのエネルギー外交界に地殻変動が起きている。震源地はロシアだ。ウクライナ事態で欧州側の輸出の道が狭まりながら東側にラブコールを送り続けている。理財に明るい中国は、この合間を利用して超大型ディールを成功させた。中国がロシアから供給される天然ガスの価格は1000立方メートルあたり350ドル。ロシアが欧州に輸出して受けとる380.5ドルよりもはるかに安値だ。中国石油総公社(CNPC)は最近、ブラジル国営石油会社であるペトロブラス(Petrobras)のペルー資産を買収した。ペルー政府から10億ドル規模の探査作業を進めるようにとの承認も受けた。ロシアのパイプラインを東北3省~北京~山東省まで深々ととり込んでもエネルギー確保のスピードは落とさないということだ。