【時視各角】朴槿恵の涙とオバマの沈黙(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.26 13:27
米国大統領の災難に関する演説には古くから公式がある。「短く太く」が最大公約数だ。代表的な成功例であるレーガンのチャレンジャー号爆発事故の演説は4分に達しなかった。クリントンのオクラホマシティテロに関する演説も9分にすぎなかった。国民の感情ラインに触れるためのもう一つの隠された公式は、演説の焦点を大統領自身でなく徹底的に犠牲者に合わせることだ。しかしこの神話の半分は2011年にオバマ大統領によって崩れた。
オバマのアリゾナ銃器乱射追悼演説は30分を超えたが、大変なものだった。彼は銃弾で犠牲になった9歳の少女の話を取り出し、言葉を失った。唇をかんで深く呼吸をし、感情を抑えた。右側、左側を交互に見ながら51秒間沈黙した。時には言葉よりも沈黙がより多くの真実を伝える。ニューヨークタイムズは「オバマの在任期間で最も劇的な瞬間」と書いた。