【社説】韓国新首相候補にかける期待と惜しまれる点(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.23 17:04
朴槿恵(パク・クネ)大統領が昨日、新首相候補に安大熙(アン・デヒ)元最高裁判事を指名した。また、青瓦台の金章洙(キム・ジャンス)安保室長と南在俊(ナム・ジェジュン)国家情報院長を更迭した。大統領権力管理の3つの軸である内閣と青瓦台(チョンワデ、大統領府)、国家情報院の中枢を変えるのだ。金淇春(キム・ギチュン)秘書室長をはじめとする他の青瓦台参謀は人事発表から抜けた。とはいえ、朴大統領の就任後、最も大きな人事上の変化だ。閔庚旭(ミン・ギョンウク)青瓦台報道官は「朴大統領が新しい大韓民国のための国家改造を推進するため、新しい首相を内定した。今後、公職社会の政府組織を改革し、非正常の正常化を強力に進めていく人物だと考える」と抜てきの背景を明らかにした。
安首相候補は大統領選挙当時、朴槿恵キャンプの政治刷新特別委員長を務め、政界の特権構造を廃止する改革案を用意した。韓光玉(ハン・グァンオク)国民大統合委員長をキャンプに迎え入れようとする朴槿恵候補に反対する考えをはっきりと伝えた直言派でもある。大統領選挙の勝利の日、キャンプから自分の部屋を黙って抜くほど進退が明確だ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領当時に最高検察庁中央捜査部長を務め、ハンナラ党の大統領選挙資金を調べ、大統領側近の安熙正(アン・ヒジョン)現忠南知事を拘束させた。こうした強い所信と改革イメージは彼が持つ最大の長所だ。