大震災時に自分の子供よりも学生世話した日本の教授…訓練の力
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.22 11:39
1998年に留学して東京大学大学院を卒業した日本在住のキム・ジヨンさん(35、女性)は、2011年に東日本大震災を体験した。当時、電車の運行が麻痺するなど非常事態が広がったが、幸い子供が通っていた幼稚園と近いところにいてすぐに娘を迎えに行けた。しかしすぐに来られない親も多く、幼稚園の先生は保護者が子供を迎えに来るまで待機していたという。キムさんが通っていた大学院の指導教授の姿はさらに驚くべきものだった。その教授も妻から子供と連絡がつかないとの電話を受けたが「それでも私は帰宅できない。子供は学校にいるから大丈夫だ」と言って大学院生の安否を1人ひとり電話で確認していたということだ。キムさんは「日本の人々は災難に落ち着いて対応するが、特に教育機関の避難システムが感心に値する」として「学校に防災用品や貯水タンクなどが備わっており非常時には学校が避難所に変わって、教師は児童生徒を守る役割を担当する」と紹介している。
沈没するセウォル号を見捨てて逃げた船長とは違い、自身の子供も学校が見てくれると信じて本分を尽くす日本の教授の姿勢は、混乱した時にリーダーの役割はどうあるべきかを見せてくれる。そのようなリーダーたちがあらかじめ組んでおいた日本の学校の災難時の避難システムもうらやましい。それでセウォル号事故以後、学生安全教育強化案を準備している今こそ、まず長官・教育長・校長・教師のようなリーダーから災難訓練を直接受けたらと思う。