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【コラム】無能な指揮官は敵軍より恐ろしい=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.20 16:08
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西洋の格言に「危機的状況の中で最高の船はリーダーシップ(leadership)」という話がある。海の真ん中で孤立したまま漂流する船(ship)を救うためには、何よりもリーダーの役割が重要だという話だ。船は実際の船舶ということも、各自身を置いている組織ということも、大韓民国号を指し示すこともできる。

セウォル号の惨事は「リーダーシップの欠如」という韓国社会の致命的弱点を端的に表わした。それも現場からコントロールタワーまですべての段階でリーダーシップの総体的乱脈の様相を見せた。船長は船を捨てて脱出し、海洋警察は沈没するセウォル号を前にしても即座に救出に出ず、本部の責任者は右往左往して貴重な救助活動の「ゴールデンタイム」を浪費するばかりだった。まったくもって理解することのできないこのようなモラル・ハザードが同時に発生したことをどう説明できるだろうか。

 
国家を船に例えた代表的思想家は絶対君主制を擁護したフランスの思想家ジャン・ボダンだ。ボダンは「国家という船は家族同様ひとり、すなわち君主によって航海されるのが最善」と主張した。これはルイ14世が「啓蒙君主」と位置づけられる理論的土台となった。

しかし、このような論理が19世紀の近代産業社会にも同じように適用されるのは不可能だった。「文明国家においては、いくら良い専制政治だとしても何よりも有害だ」というジョン・スチュアート・ミルの批判はその後の西欧社会が権威主義的リーダーシップから民主的リーダーシップに進む羅針盤的役割を果した。

今日の韓国社会にもこのようなリーダーシップが定着していると思っていた。だが、今回の惨事によって不幸にも韓国社会が「権威主義的官僚主義」の弊害を克服できていないということが確認された。政府でも企業でも、上層部からの指示なしには決して動かない伏地不動(地に伏して動こうとしないこと)が日常化された。部下には冷酷なくせに上官にはひたすら忠誠をつくす姿も珍しくない。

こんな硬直してねじれた組織文化が災いを招いたと言っても過言ではないだろう。あまりのことに軍隊でも「無能でまぬけな指揮官は目の前の敵軍より恐ろしい」という言葉が広まった。

また、共に歩む民主的リーダーシップには背を向けたまま、利潤と効率ばかり強調しマフィアのように自分たちの実利を確保することばかりに血眼になったリーダーのために21世紀の大韓民国号は方向を失って漂流している。70年余り前、マハトマ・ガンディーが「方向を誤れば速度は何の意味がない」と言ったが、私たちは今までその警告を無視して生きてきたわけだ。

6月4日の地方選挙まで17日だ。選挙の時だけ国民の前で頭を下げるリーダー、当選した後には国民は眼中にもないリーダー、地位を利用して自分の安全と危機ばかり管理するリーダーは冷静に除外しなければならない。そして韓国社会が進む方向を正しく提示するリーダー、少しゆっくりでも国民と共に歩もうとするリーダーを熟慮して選ばなければならない。それが第2のセウォル号惨事を防ぎ、犠牲者の冥福を祈る道だ。

パク・シンホン政治部門記者

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