【時視各角】朴大統領「国家改造論」も…結局は人だ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.15 09:40
「(韓国の国民には)失礼になる言葉だが、セウォル号の哀悼と反省が多いだけで、その後に変わったことはほとんどないようだ」。数日前、S大学の外国人講師Aの言葉だ。A講師は旅客船「セウォル号」沈没事故後も変わらない無断横断や乱暴運転、割り込み、暴言などを例に挙げた。国が変わるには自分から変わるべきだが、それが見えないということだった。
A講師の言葉は私に朴槿恵(パク・クネ)大統領の「国家改造論」を思い出させた。セウォル号の事故後、大統領が「国家を改造する」と述べた時、私は首をかしげた。このように述べた大統領の心情を理解できないわけではないが、なぜか正解だという感じはしなかった。国家改造というのは禅問答のようで、言葉ではもっともらしく、頭では理解できるが、「何を」「どのように」という質問にあえばすぐに返答に窮する。実際、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は就任後初めて休日に首席秘書官会議を開き、額を突き合わて苦悩中だというが、まだ手でつかめる妙案は出せずにいる。国家安全システムを構築し、官僚マフィアをなくすという枠を設定しただけで、頭を悩ませる姿は気の毒な感じさえもする。