【社説】不安な地下鉄、安全補強はもう先延ばしできない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.14 13:29
ソウル地下鉄1-4号線は耐震機能を十分に備えていないことが明らかになったが、予算不足を理由に補強工事をせず、市民に不安を感じさせている。ソウル市とソウルメトロが13日に国会国土交通委員会の李老根(イ・ノグン)議員に提出した資料によると、1-4号線の全体区間(146.8キロ)の36%に該当する53.2キロが地震に「非常に脆弱」と評価された。ソウル市とソウルメトロが2009年から昨年末まで耐震性能を評価した結果だ。これを受け、昨年から耐震補強工事に入ったが、工事が始まった区間はわずか4区間の3.3キロにすぎない。これだけで470億ウォン(約47億円)かかり、2016年まで836億ウォンを追加で投入する計画だ。
さらに大きな問題は、ソウルメトロと国土交通部が市民の安全のために積極的に取り組むどころか、お互い責任を転嫁しているという点だ。ソウルメトロは全体の工事に3220億ウォンの予算がかかるため、中央政府の支援が必要だとして手を差し出している。乗客の安全を最優先の価値として、経営の合理化など多様な努力で安全費用を確保する積極的な発想がどうしてできないのだろうか。