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<韓国旅客船沈没>宗教施設に救援派500人「検察来るかと集まった」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.14 10:17
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13日午後6時ごろ、京畿道安城市三竹面(キョンギド・アンソンシ・サムジュクミョン)のクムスウォン正門。閉じられた鉄門の内側で500人余りの男女が地面に座っている。キリスト教福音浸礼会(いわゆる救援派)の信徒たちだ。幅4メートル、長さ80メートルほどの道をいっぱいに埋め尽くしていた。鉄門内のスピーカーからは賛美歌が流れ出した。出入り口のそばには「大韓民国憲法20条、すべての国民は宗教の自由を持つ。キリスト教福音浸礼会教授会一同」と書かれた垂れ幕がかかっている。

信徒たちは「検察が押しかけるかもしれないと集まった」と明らかにした。この日、検察がソウル廉谷洞(ヨムゴクトン)のセモタウンでユ・ビョンオン清海鎮(チョンヘジン)海運会長(73)の長男テギュン氏(44)に対する逮捕令状を執行しようとしたところ、クムスウォンに集結したのだ。キリスト教福音浸礼会の宗教施設であるここには、ユ会長とテギュン氏がいると推測されている。クムスウォンには前日、ユ会長一家の不正を捜査中である仁川(インチョン)地検のチョン・スンシン特捜部長が訪問してユ会長とテギュン氏との面談を要請したが、門を開けなかった。

 
信徒はこの日の午前から集まった。40~50代男性10人余りと20~30代の男性5、6人が正門を守り、顔見知りだけを通過させた。正門でスマートフォンを取り出して見せる者もいた。そうするとすぐに「はい、入ってください」と言って門を開けていた。集まれという携帯電話メッセージを送ったようだ。この日午後遅くまで検察は来なかった。

信徒は30人余りの取材陣の接近も防いだ。鉄門そばの3~4メートル高さの丘の上にも信徒が座っていた。記者たちが上がって内部をのぞき見ることを防ぐためだった。動画カメラを持って取材する様子も見せた。

午後5時頃「日用の洋食が来ました」という放送と共にトラック3台が到着した。集まった信徒の夕食を運んできた車のようだった。しばらくして「緊急です。大講堂で各地域の代表者の方々は早く集まってください」という放送が流れた。何人かが中に駆け込んでいった。だが大きな動揺はなかった。ある信徒は「ここは宗教施設なのだから、強引に押し入ろうとすれば防ぐ」としながら「私たちは宗教信者であるだけなのに、なぜ魔女狩りをするのか」と話した。

午後7時からは「命を捧げて教会を死守する」「宗教弾圧が続けば殉教も辞さない」というスローガンを相次いで叫んだ。「逮捕令状期間である48時間さえ持ちこたえれば良い」という声も出てきた。信徒は午後9時30分を過ぎると施設から出てきて帰宅した。この日夜遅く、正門を守る10人余りと出入り口の中に20人余りだけが残った状態だ。

これとは別に、長男テギュン氏が最大株主である健康食品販売会社DAPANDAの全国代理店主と販売員500人余りはこの日、ソウル瑞草洞(ソチョドン)の最高検察庁舎の前で2日目のデモを行った。

彼らは「国家公権力を総動員した企業狩りを中断せよ」というピケやプラカードを持って「狙い打ち捜査を中断せよ」と叫んだ。DAPANDAは6月8日まで集会申告をしている状態だ。仁川地検の前でもキリスト教福音浸礼会の信徒500人余りが6日から「宗教弾圧の中断」を叫んで1カ月の日程で連日デモを行っている。


【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故

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