【コラム】世界最大の経済大国・中国の「違法操業」放置=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.12 11:01
中国が今年、世界最大の経済大国になる。世界銀行傘下のICP(国際比較プログラム)の購買力平価(PPP)分析結果によるものだ。単に数年ほど前倒しされただけで、すでに予想されていたことだ。むしろメディアの注目を引きつけたのは中国の反応だった。彼らは手で遮って否定する。「中国は開発途上国であるだけで、世界1位の経済大国ではない」という話だ。「PPP基準の国内総生産(GDP)統計を認めることはできない」と理由を述べた。
共産党一党統治の国・中国の体制の正統性は経済実績から出てくる。そのような中国が世界の資本主義を代表する米国を抜くというのは歓呼すべきことだ。それでも彼らは「私は違う」と退く。なぜだろうか。彼らの主張のとおり1人あたりの所得水準で見れば、かなり隔たりがあるともいえる。しかし海外の専門家たちは「経済大国として当然負うべき責任を回避しようとする側面もある」と横目でにらむ。炭素排出の抑制、国連分担金の増額、反中国情緒などを避けようとする下心だという指摘だ。2008年の世界金融危機の時もそうだった。当時、米国は中国を「G2(主要2カ国:Group of 2)」と褒めたたえた。世界経済回復のために共に努力しようという意だった。しかし中国は「G2」という用語を拒否した。理由は今と別段違わないようだ。