セウォル号「魚の餌」表現…理性を失った北国防委(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.12 09:11
対南扇動とともに北朝鮮は軍事挑発脅威のレベルも上げている。10日付の労働新聞は金正恩が空軍指揮官が参加した戦闘飛行術競技を参観したと報じた。ここには奇襲侵入用のMI-2ヘリコプターをはじめ、ミグ-19、ミグ-29など北朝鮮の主力機が総動員された。空軍司令官出身の総参謀部副総参謀長の呉金哲(オ・グムチョル)上将(3つ星で韓国の中将に相当)が自ら飛行を見せた。呉金哲は金日成(キム・イルソン)のパルチザンの同僚と知られる呉白竜(オ・ベクリョン、韓国戦争当時は北軍第8師団長)の息子。韓国軍の関係者は「金正恩の軍掌握力を誇示しようというイベント的な性格」と分析した。北朝鮮保有機種のうち最新鋭のミグ-29は第4世代ロー(Low)級戦闘機として機動性は優れているが、韓国空軍の主力の第4世代ハイ(High)級F-15Kに比べて劣ると評価される。
北朝鮮が公開した訓練の場面には、ロケット砲を放つAN-2が登場し、目を引いた。対南侵入時に特殊戦兵力を乗せて低空侵入する任務を帯びたこの航空機がロケット砲を搭載して実際に射撃するのが確認されたのは今回が初めて。対北朝鮮情報当局者は「一部の国でAN-2に防御用機関銃を搭載したことはあるが、攻撃用ロケットが登場したのは異例」と述べた。振動が大きい複葉機のAN-2機の特性上、精密度は落ちるが、RPG-7などのロケット砲を搭載して侵入する場合、脅威の要因となるという指摘だ。