【中央時評】北東アジアの葛藤、「投資共同体」に答えある(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.10 12:31
韓日中が核心国家の北東アジアは、歴史・領土問題で葛藤の荒波にのまれている。領域内の海洋覇権をめぐり軍事的な緊張感まで漂う。こうした葛藤にもかかわらず、経済的に韓日中3カ国は過去20余年間、相互貿易を増やしてきた。今後、韓日中3カ国は商品の移動を越え、高級人材、新技術、新経営技法が伴う外国人直接投資(FDI)の活性化で、北東アジア「投資共同体」結成に進むことはできないだろうか。
韓日中、北朝鮮、ロシア極東沿海州は海と陸、そして山河でつながる一衣帯水の経済圏だ。国連が開発を推進した広帯域豆満江(ドゥマンガン)流域を、米バークレー大学のスカラピーノ教授は早くから「自然経済圏」と呼んだ。国境線と軍事的対立で分かれているが、鉱脈と山河でつながる豆満江広域をまた物流・金流・人流で連結すれば、平和と繁栄を享受できる経済空間への変貌が可能だという点を説明したのだ。範囲を広げて韓日中3カ国も天賦の北東アジア人文地理環境を、自然の純理に基づきよりいっそう強い自然経済圏とすれば、3カ国が切実な持続可能な成長体制と市民福祉を増進させることができる。そしてその勢いに乗って軍事的・政治的な葛藤まで緩和させる安全弁まで作ることができる。