「安全に投資してこそ先進国」…韓国の災害処理費用は国防予算並み
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.09 10:40
3月14日午後2時、ソウル南大門路の韓国銀行(韓銀)の横道を歩いていた会社員チェ・ヒョンユンさん(35)はサイレンの音を聞いた。路上の信号が点滅に変わり、警察官が車を止めた。民間防衛訓練が実施されたのだ。しかし通行人は気に止めることもなくそのまま歩行した。バイクは停車した車の間を抜けて行った。チェさんは「最近、民間防衛訓練を重視している人はいないようだ」と語った。
全国的に毎年3回実施される民間防衛訓練が形だけの行事になるほど、国民の安全意識は崩れている。中央日報が7日、ソウル九老消防署チームと行った現場点検でも、深刻な安全不感症の実態が確認された。開峰洞の建物2階ネットカフェの非常口には、破損した窓の枠や箱などが積まれ、扉も開かなかった。開峰駅付近のカラオケルームは各部屋に設置すべき消火器がなかった。2日、食堂が密集するソウル鍾路区貫鉄洞の裏通りを点検したところ、火災時に消防車が水を調達する消火栓が違法駐車でふさがれていた。