<ソウル地下鉄追突>駅員は「待機を」、消防署員は「避難せよ」…右往左往
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.05 10:44
今回のソウル地下鉄の列車追突事故の収拾過程で、乗客は落ち着いて対処した一方、関係当局の非常対応マニュアルに伴う措置は立ち遅れていたことが分かった。まずセウォル号事故の時と同じように、最初の事故申告はメトロ職員ではなく地下鉄に乗っていた一般市民がしていたことが確認された。警察関係者は「ある女性乗客が最初に119番申告をした」と話した。線路を通って脱出した一部の乗客が逆側のプラットホームに上がった時に初めて避難放送が流れてきた。一部のメトロ職員は乗客の避難誘導を行っていたが、一歩遅れて119番に申告するなど右往左往した。
事故後5時間ほど過ぎてから正確な事故の時間が把握されたという点も問題だ。マニュアルによれば、追突事故と同時に総合管制所に申告が入らなければならない。管制所側が事故を認知したのは午後3時32分だった。このため最初はこの時間に事故が起きたと伝わっていた。だが実際の事故はそれより2分早い3時30分だった。管制室では事故を全く感知できなくなっていた。119番に申告された後に事故の事実を知ったと伝えられた。