「サムスンとアップルが互いに特許侵害」米陪審員がサムスンの特許初めて認める
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.05.04 10:26
サムスンとアップルが互いに特許を侵害したという米国陪審員の評決が出された。米カリフォルニア北部連邦地裁サンノゼ支所で開かれたサムスンとアップルの2度目の特許訴訟で、1審陪審員団が「双方一部勝訴」の評決を下した。アップルの一方的勝利で終わった1度目の特許訴訟での評決とは異なる結果だ。
この日陪審員団は、サムスン電子がアップルに1億1962万ドルを賠償するよう判定を下した。アップルが当初請求した金額の18分の1水準だ。陪審員団はアップルの特許のうち、「スライドでロック解除」と「データタッピング技術」に対しては一部またはすべて侵害したとの判断を、「統合検索」と「データ同期化」に対しては侵害していないと判断を下した。また「自動整列」についてはすでに裁判所が侵害の判断を下した状態で評議が進められたため陪審員団は損害賠償額だけ算定した。
陪審員団はアップルにもサムスン電子に15万8400ドルを賠償するよう評決した。サムスン側の請求金額の39分の1に相当する。サムスンの「遠隔映像伝送」特許に対しては非侵害の判断を下したが「デジタルイメージおよび音声記録伝送」特許に対しては侵害の判断を下した。賠償金額では差が大きいが、サムスンの特許が米国の法廷で効力を認められたのは今回が初めてだ。業界で「内容上はサムスンが判定勝ちを収めた」という評価が出ているのもこのためだ。ただ、裁判所は評決直後にアップル側の異議申し立てを受け入れ、5日に評議を再開した上で最終評決を下すことにした。アップル側は特許侵害の判断を受けた「自動整列機能」と関連し、ギャラクシーS2の賠償額が「ゼロ」と記されている点を問題にしたとされる。しかしギャラクシーS2は米国内の主力製品ではなく、再算定しても最終賠償額に大きな影響を与えることはできない見通しだ。