セウォル号の惨事、根本的な問題点を聞く(五)…西江大教授
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.01 11:47
セウォル号の船長や船員、そして海洋警察の不十分な行動に対する批判が激しい。背景にはセウォル号が沈没した初期に、彼らがもう少し良くやっていたら大惨事は防げただろうという遺憾の思いがある。リレーインタビュー5人目として西江(ソガン)大学新聞放送学科のナ・ウンギョン教授(52)の分析を聞いた。米国エール大学社会心理学博士である彼女は、現代社会のメディア環境にも関心が多い。ナ教授は「社会の支えの土台であり民主市民の基本である安全意識の不在が、事故の根源」として「幼稚園教育から正しく行おう」と提案した。
--今回の惨事がなぜ発生したと見るか。
「民主社会の責任ある市民ならば誰でも守るべき基本が徹底的に無視された結果だ。乗客が船に乗る時は、船舶の抜け目のない整備はもちろん、適正量の貨物を積載してしっかりと固定するのは基本の中の基本だ。誰もそれを疑わない。実状はどうだったか。その反対だった。常識的な信頼は無惨にけり飛ばされた。最も重要な船長から代理船長である上に、それなりの自分の責任を全うしなかった」