【寄稿】災難管理の枠と人、意識の転換を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.29 17:52
昨年の慶州リゾート崩壊事故に続く「セウォル号」沈没事故で、多くの人命被害が発生し、全国が沈鬱な雰囲気だ。その間、歴代政府は自然災害や大事故後の制度改善と責任者処罰を一様に話してきたが、右往左往、遅い対応、責任転嫁のような慢性病は今回も同じだ。しかも阿鼻叫喚の中、乗客の救助を後まわしにして先に脱出した船長や乗員の行動は、責任感や職業倫理を云々する価値もない。
この瞬間にも行方不明者は暗くて冷たい海の中で死闘していると信じたい。私たちの社会は、すべての力を投入し、一人の命でも多く救うことに最善を尽くさなければいけない。国民も責任を押し付け合うよりも、私たちみんながもう一人のセウォル号の船長ではないか省みなければならない時だ。この数年間、災難関連の専門家は仮称「国家危機管理基本法」制定、災難組織の一元化、専門家養成、そして非常時の行動要領の反復訓練などを主張してきた。セウォル号の悲劇を受け、もう一度、今後の国家災難管理体系の発展方向を整えてみよう。