<韓国旅客船沈没>「お金使うのも稼ぐのも申し訳ない」…消費者も市場もひっそり(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.04.29 16:19
#26日昼間、ソウル会賢洞(フェヒョンドン)の南大門市場。カバンや記念品・衣料品店などが立ち並ぶ通りが物静かだ。普段なら客引きや駆け引きの声でにぎやかな所だ。お客さんが入ってくると初めて「はい、いらっしゃい」と席から立ち上がる店主も少なくなかった。「お客さんも非常に減ったが、とにかく言葉がありません。お客さんも言葉がなく、私も力がなくて」。石けんを売るカン・ビョンマンさん(53)が話した。中年女性を相手にする商売は最も沈滞が激しい。子供を持つ女性たちが今回の事件で受けた衝撃がそれだけ大きい。「私からして店をする気持ちが出てきません。お客さんも服を買いたいでしょうか。半分以上減りました。私も服を買ってとは言えません。この状況で私が金を稼ぎに出るのも申し訳なくて…」。女性衣料を売るソ・オクスクさん(52)は説明をしていた途中で涙をふいた。
#会社員オ・ヨンジュンさん(43)は、職場の同僚たちと26日に出発することになっていた1泊2日のキャンプを最近中止にした。代わりにキャンプメンバーらと安山市古桟洞(アンサンシ・コジャンドン)のオリンピック記念体育館に設置された合同焼香所を弔問に訪れることにした。「娘を2人育てているので毎日、新聞やテレビを見て泣いています。キャンプに行っても憂鬱なだけなので、弔問にでも行こうといいました」。これだけではない。オさんの中学生の長女が2泊3日で行く予定だった団体ワークショップ、小学生の2人目の娘が行くことにしていた学校登山も中止になった。彼は「連休に合わせて家族旅行に行くという人たちもキャンセルしたケースが多かった。旅行も気分が乗ってこそ行くものじゃないでしょうか」と話した。