韓国船沈没事件の根本的な原因「官僚マフィア社会」を打ち崩そう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.28 11:28
セウォル号沈没事件は人災であり“官災”だ。乗客救助を無視した船長や船員らに第1次的責任があるが、安全と運航管理の監督責任を疎かにしていた政府の事なかれ主義が根本的な原因だ。韓国は、官主導の経済成長と発展を成し遂げる過程で官僚中心制が定着した。しかし社会全分野に対する官僚らの影響力が強まりながら「官僚マフィア」という副作用を生んだ。
新政治連合の閔丙ドゥ(ミン・ビョンドゥ)議員は27日「1960~70年代の産業化時代には高級人材が官僚に集まっていたため官僚が導く計画経済は不可避だった」として「しかし知識基盤社会に変わった今でも、依然として過去のパラダイムで官僚があらゆる事を主導しようとすれば官経癒着の弊害が激しくなり、その過程でセウォル号沈没事故が起きた」と分析した。船舶の安全検査を代行する韓国船級や安全運航管理を担当する海運組合に、海洋水産部の官僚出身がずっと理事長に天下りしていたため、海水部の監督がおろそかになったという指摘だ。