セウォル号の惨事、根本的な問題点を聞く(三)…高麗大教授
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.28 11:10
セウォル号事件は、韓国社会の危機管理能力をそのまま表した。船主の無分別な私益追求と、彼らを監督すべき関係機関の無責任が招いた惨事だ。リレーインタビュー3回目のコ・セフン高麗(コリョ)大学公共行政学部教授(59)は「責任意識の失墜」を原因に挙げた。社会の上層部はノブレス・オブリージュ(位高ければ徳高きを要すの意)の伝統がなく、下層部は主人意識(オーナーシップ)がないといった。コ教授は、失墜した責任意識を生き返らせるために「相殺力(countervailing power)の制度化」が必要だといった。韓国社会の各領域でどちらか一方の独走を防ぐ牽制と均衡の原理が動けば、今回のような事故の再発を防げるということだ。
コ教授は米国オハイオ州立大で英国労働党の理念と政策をテーマに博士学位を受けた。分かち合いと施しの伝統が浅い社会で相殺力の概念を通じて福祉システムを備える作業に関心を持つようになった彼の話を聞いてみた。