【社説】安全は不便さに対する補償だ=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.04.27 13:05
26日午前、本社が位置するソウル・西小門路のある建物の前で大型クレーンが車道の一部をふさいで作業をしていた。道を歩く人のための安全通路もしっかり確保しないまま。歩く人は十数階上の補修作業現場の下を無防備に通り過ぎなければならなかった。道の向かい側の数十メートルほど先には派出所、歩いて10分余りの距離には警察庁があっても安全死角地帯は口をポカンと開けていた。
何か事故が起きればしばしば「安全不感症」が俎上に上がったりする。しかししばらく騒ぐだけで、ひっそりと不感症という非正常が正常へと再び座を占めるのが韓国社会の現実だった。セウォル号沈没事故もその延長線といえる。安全に対する不感症はあちこちで効率と欲と一等主義が染みついた私たちを誘惑する。「まさか事故が起きるだろうか」と言いながらだ。