セウォル号ショックに沈む韓国経済…「胸が痛んでも、買い物はしなければ」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.25 09:10
修学旅行専門旅行会社のオーケーエデュツアーを運営するキム・ジョンピル社長は24日、雇用支援センターを訪れた。キム社長を含む職員8人の生計の先行きが不透明になったためだ。キム社長は「1万人余り、1億5000万ウォン(約1476万円)余りの旅行契約が皆キャンセルになった」とし、「職員に無給休暇を与えるべきか、会社を畳むべきか、雇用支援センターで相談して来たところだ」とため息をついた。修学旅行を専門にする業者はソウルだけで40社余り。これらの業者は今年上半期を越すのが容易でない見通しだ。また他の旅行業者関係者は「貸切りバス、食堂など修学・団体旅行を専門にした所もほとんど休業しなければならない状態」と話した。
セウォル号事故で衝撃を受けた消費者が外出と消費を中断するとすぐに「内需の時計」も止まった。5月が最大の課題である内需業界はため息をつくばかりだ。事業の舞台がグローバル市場である主な大企業と違い、内需に全面的に頼っている路地商圏や零細商人はまさに直撃を受けた状況だ。これまで観光と祭りに少なからず頼ってきた地方経済の萎縮も尋常でない。韓国観光公社によれば地域の祭りは全国的に80件以上中止または延期された。だが、国民皆が悲しみに沈んでいる状況であるため、表立って悲嘆することもできずに地団駄を踏むばかりだ。一部では昨年末から何とか復活の兆しを見せていた景気回復の火種が消えないかという憂慮の声も出ている。