【コラム】被害女性も知らない慰安婦協議(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.16 08:15
李玉善(イ・オクソン)さん(87)の右手と右足には切り傷が鮮明に残っていた。1942年7月に慰安婦として連れて行かれ、中国延辺の慰安所から逃げたが、憲兵に捕まってできた傷だ。「逃亡できないように足を切ろうとした」。李さんは「17歳の時は身震いするほど苦しかった」と語った。
15日、京畿道広州にある慰安婦被害者後援施設「ナヌムの家」。慰安婦問題だけを議題として扱う最初の韓日慰安婦局長級協議が16日に開かれるが、特別な期待はなかった。ある慰安婦被害者は「明日、何をするって。明日は水曜集会の日では」と尋ねた。
「おばあさんが納得できる解決策を出すのが目標」と話す外交部は、協議を控えて慰安婦被害女性とも会わなかった。ナヌムの家のアン・シングォン所長は「日本と協議をするには、政府は少なくとも生存しているおばあさんたちが何を望んでいるのか尋ねるべきではないだろうか」とし「ところが電話もない」と話した。