【コラム】終わりのない挑発…北、怒り調整機能が“故障”?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.15 10:49
北朝鮮の怒りを調整する機能が故障してしまったようだ。単に腹を立てたり意地悪をするようなレベルにとどまらない。対南非難に第4次核実験の威嚇、追加ミサイル発射まで、挑発が続く雰囲気が感知されている。14日の祖国平和統一委員会と前日の国防委員会側の朴槿恵(パク・クネ)大統領非難攻勢は、その前奏曲とも言える。「任期中には青瓦台(チョンワデ、大統領府)が山墓になり、任期後は処刑の罠にかけられる」という誹謗は呪いに近い。亡父の朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領を「オヤジ」と卑下して「同じ運命を迎える」という極言まで加える段階まで来た。北朝鮮の権力機関が官営メディアに出した言葉であり、失望感が深くなる。それと共に「いったいなぜなのか」という疑問も湧いてくる。
◆金正恩有事の際は代案なく、さらに敏感
このような極端な感情表現に隠された核心キーワードは「最高尊厳」だ。簡単に言えば、金正恩第1書記はもちろん金日成主席や金正日総書記が至尊という意味だろう。労働新聞には、火事になった家にかけられた金日成・金正日の肖像画を救いに入って亡くなった住民や、沈没する船舶で肖像画を抱きしめて死んでいった船員を英雄視する美談にあふれている。金正恩体制で一番成功したナンバー2の崔竜海(チェ・ヨンヘ)軍総政治局長を浮上させる宣伝メディア報道の中には「彼の父親(チェ・ヒョン前人民武力部長)は、金日成首領の影も踏まなかった」というエピソードが登場する。