西欧で失敗した子会社型LCC、なぜアジアで設立ブーム?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.10 16:04
アシアナ航空が格安航空会社(LCC)設立を積極的に検討し、韓国航空業界がざわついている。韓進グループ系列のジンエアーのほか、従来の済州航空、イースター航空、ティーウェイ航空などと競争する見込みで、国内LCC市場が“シーズン2”を迎えている。
アシアナ航空は先週、国土交通部を訪問し、設立手続きを問い合わせるなど足早に動いている。何より先月就任した金秀天(キム・スチョン)社長が主導し、弾みがつくと予想される。金社長は昨年末までアシアナが釜山商工会議所と共同で投資したエアプサンの代表を務めていた。アシアナはエアプサンを釜山地域に拠点を置く地域航空会社とする一方、新設するLCCは首都圏を中心に運営し、経営の効率性を高めるという構想だ。
アシアナ航空のLCC事業進出について、業界の関係者は「航空市場の再編を認めた」と解釈している。それだけ格安航空会社の勢いが強いということだ。実際、国内線市場でLCCは強者だ。済州航空、ジンエアー、エアプサン、イースター航空、ティーウェイ航空の国内LCC5社の昨年の国内線旅客分担率は48.2%にのぼる。金海-済州路線の場合、10人に7人以上(72.7%)が、金浦-済州路線はほぼ6人(59.3%)がLCCを利用している。国際線もシェア10%を目前にしている。国土部のキム・ホンモク航空産業課長は「2005年に2万人を超えた利用客が、昨年は1569万人に増えた」と述べた。