【取材日記】図体ばかり大きい韓国ブランド業界の無礼について
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.07 11:15
「豪華さの反対語は貧困・貧しさではなく低俗・無礼だ(Du luxe ce n’est pas le contraire de la pauvrete、mais celui de la vulgarite)」。
フランスのファッションデザイナー、ガブリエル・シャネル(1883~1971)が残した言葉だ。彼は名品ブランド「シャネル」の創立者だ。シャネルは、「名品」が「虚栄に満ちた高価なぜいたく品」ではなく、正しい見識や卓越して洗練された好みから始まったものだとした。
今月5日、中央日報Saturday16面にはフランスのブランド「エルメス」最高経営者(CEO)のアクセル・デュマ氏のインタビューが掲載された。彼とのインタビューは印象的だった。インタビュー録音を起こした原本を、記者とエルメス側が互いに確認する過程を経た。正確なコミュニケーションのためだった。デュマ氏は会社の広報チームから録音収録の電子メールを受けた当日、直接検討結果を送ってきた。誤解の素地がある表現がないか事細かに確認したという。それでもインタビューで気持ちの良い話だけが行き来したのではなかった。「バーキンバッグの待機リストはマーケティング商法ではないのか」などの刺々しい質問もあったが、彼は誠意を尽くして答えた。メディアに対する姿勢、名品ブランドらしい姿だった。