【コラム】韓国企業の年俸公開・・・違和感さらに大きく(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.03 15:22
クイズだ。妻が夫の報酬に満足する金額は一体いくらだろうか。年俸基準として5000万ウォン(約500万円)、1億ウォンでなければ5億ウォンか。全て正解ではない。正解は、姉の夫より少しでも多くの金額だ。わずか1ウォンでも姉の夫より多ければ妻が満足するということだ。この頃盛んに言われている行動経済学の教えだ。理由は何か。人は比較の動物だからだ。金額は少なくても他人より多くもらえば満足するのが人間だということだ。当然その逆も成立する。いくら月給が多くても、他人より少なければ不満だ。
この話を取り上げたのは、3日前の年俸公開のためだ。年俸5億ウォンを超える上場会社の登記役員の個人別報酬が明らかになった。普通の人は一生手にするのが難しいお金を1年で稼ぐ人々が本当に多いということがあらわれた。体面を失くした夫、不満がふくらんだ妻たちがぐんと増えたと思われる理由だ。違和感が大きくなった、仕事をする意欲がなくなったという話が出るのがその証拠だ。そうでなくても反企業情操が高い国で、むなしい混乱だけを引き起こしたという憂慮は、それで一理ある。