北朝鮮、なぜ無人機戦力を高めた?…北指導部、米ドローンに「恐怖」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.03 10:58
3年前まで北朝鮮指導部は「ドローン・フォビア(Drone phobia=無人航空機恐怖症)」だった。2011年11月29日に朝鮮中央テレビが放送した北朝鮮軍の陸海空合同訓練には、シルクワームと推定される地対空ミサイルが上空にある無人航空機を撃墜する場面が出てきた。当時訓練場で4つのCCTV画面でこれを見ていた金正日(キム・ジョンイル)総書記と後継者の金正恩(キム・ジョンウン)は満足そうな表情を見せていた。シン・インギュン自主国防ネットワーク代表は「北が無人機撃墜場面を見せたのはこの時が初めて。逆に金正日政権が無人機をどれほど重大な脅威と認識しているかを表している」と話した。
北朝鮮指導部がドローンのために戦々恐々としていたのは、10年間ほど反米抵抗を続けてきたアルカイダの主要指揮部が米国のドローンのために次々と除去されるのを見たためだというのが、情報当局の分析だ。2011年5月にアフガニスタンの隠れ家にいたウサマ・ビンラディンは、米国海軍特殊戦部隊「ネイビーシールズ」に射殺された。ネイビーシールズは隠れ家を見つけ出したドローン・センチネル(RQ-170)の助けを受け、ウサマ・ビンラディンを除去することができた。米ホワイトハウスはドローンを通じて作戦過程を生中継で見守った。