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<NLL砲撃挑発>砲弾が韓国領土に落ちていたら…

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.02 13:07
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韓国軍当局の対応打撃作戦を盛り込んだ秘密ファイルには、北朝鮮軍の核心指揮部のGPS(衛星位置確認システム)座標がほとんど把握されている。金正恩(キム・ジョンウン)が司令官をつとめる平壌(ピョンヤン)の軍最高司令部や地下壕はその核心だ。今回の北朝鮮軍の砲撃挑発に関与した4軍団と西海(ソヘ、黄海)艦隊司令部の本部建物も同じだ。

先月31日に北朝鮮が西海の白リョン島近隣の北方境界線(NLL)を超えて砲撃挑発をするやいなや緊急出撃した韓国空軍の最新鋭F-15K戦闘機には、攻撃原点への打撃が可能なAGM-84H空対地ミサイルが搭載されていた。別名SLAM(スラム)-ERと呼ばれる先端武器だ。

 
射程距離が278キロメートルに及ぶが誤差範囲は2メートルに過ぎない。ソウルから平壌までの直線距離は約200キロメートルだ。平壌牡丹峰(モランボン)区域にある金日成(キムイルソン)競技場のサッカーゴールポストにピンポイントで当てられるほど超精密打撃が可能な武器だ。標的にする建物の場合、ガラス窓の窓枠の中にミサイルを打ち込むことができる。

超精密打撃の秘密は、戦闘機操縦士と地上の作戦指揮部、敵に向けて飛んで行くミサイル間をつなぐ超精密誘導装置だ。直径34.4センチで長さ4.5メートルのSLAM-ERが、標的に数キロメートルまで接近すれば前部のカメラが開放されて目標物を映像で戦闘機や作戦状況室に伝送して見せてくれる。地下に用意された北朝鮮軍指揮施設の場合、バンカーバスター(Bunker Buster、地下深い場所にある目標物を破壊する爆弾)と呼ばれるGBU-28空対地誘導爆弾で焦土化できる。やはりF-15Kに搭載されている。

北朝鮮の砲撃挑発直後、「なぜSLAM-ERで原点打撃をしなかったのか」という記者の質問に国防部当局者は「砲弾が陸地に落ちなかったため」と明らかにした。武器コストを考慮して作戦を行うのが基本だが、1機あたり20億ウォンに達する高価なミサイルを北朝鮮軍の砲陣地や末端部隊を打撃するのに使う必要性は感じられなかったという説明だ。ただしこの当局者は「白リョン島に砲弾が落ちていたら事情が変わっただろう」と説明した。

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