厳重警備の中、韓国で撮影中の映画『アベンジャーズ２』の撮影シーンが一部流出した。製作会社マーベルスタジオズと国内配給を担当するウォルトディズニーカンパニーコリアはすぐに対応に乗り出した。問題の動画は先月３０日、ＹｏｕＴｕｂｅ（ユーチューブ）サイトに「Ｔｈｅ　Ａｖｅｎｇｅｒｓ２－Ｓｈｏｏｔｉｎｇ　ｉｎ　Ｓｏｕｔｈ　Ｋｏｒｅａ」という題名で上がってきた。３分３０秒分の映像にはソウルの麻浦（マポ）大橋でキャプテン・アメリカの代役俳優がアクション演技をする姿がそのまま含まれている。トラックの上で戦闘姿勢を取った俳優が、トラックの後ろにしがみついている姿もとらえられた。

該当アカウントのＩＤは米国人男性のネットユーザーと推定される。彼は麻浦大橋の下で撮影した映像の合い間に「ヘルメットを使っている」など英語のナレーションを添えた。「キム・ジョンウンと戦いに行く」「さあ飛び降りる」などの歓呼とともに推測を混じえた説明も付け加えた。

このネットユーザーはコメントを通じて「多くの韓国人が映像を上げたことを叱責しているが、なぜこの映像によって韓国の撮影分が編集されるというのか理解できない」として「あなた方はハリウッドをよく知らないようだが、これは製作会社のための無料広告であり、今回の金曜日に米国に来るキャプテン・アメリカを迎えるファンのためのプレゼント」と主張した。先月２６日に韓国で最初に封切りして観客１５０万人を突破した『キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー（キャプテン・アメリカ２）』は４日に米国での公開を控えている。

１日の照会数が２４万件を超えるとネットユーザーの間にも舌戦が飛び交った。「動画をすぐに削除しろ」という警告メッセージや「これがスポイラーになるのか」という反論が続いた。

問題の動画が広がるとすぐにウォルトディズニーカンパニー関係者は「私たちも今日映像を見たが問題性が濃厚なスポイラー」として「現在マーベルスタジオズで映像掲示者を探している」と明らかにした。該当掲示物はこの日午後８時頃「著作権侵害の申告によりこれ以上見られない」として削除された。これに先立ちディズニーは「関連ソースが流出する場合、本編では編集される可能性が大きくなる」と警告したことがある。しかしディズニー側は「まだ該当撮影分についての編集の有無を速断するのは早い」としつつも「すべての市民が協力してくれた中で冷水を浴びせるような行為に対しては今後、法的措置を検討する」と付け加えた。３０日の撮影当日に現場を生中継した放送局も、ディズニー側から公式抗議を受けてインターネット上ですべてのシーンを削除した。ディズニー側は映画撮影風景の他に特定されたシーンがなく、この放送局への法的措置は取らないことにした。