【コラム】クリミア事態とオバマのアジア歴訪(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.01 14:54
歳月が流れれば愛は冷める(違うと主張する方の抗弁には敬意を表する)。時間は情熱の場を倦怠に譲る。失望はいら立ちに変わり、いら立ちは無関心を生む。関係はさらに遠ざかる。前世紀は緊密だった米国と欧州の関係は今世紀に入って遠ざかった。関心が薄れて距離ができた米国・欧州の関係が最近また近づいている。クリミア半島事態が発端となった。高齢の夫婦が不意に近づいた危機の前で再び手を握る姿といえるだろうか。
ハーグで開かれた核安全保障サミットに合わせて企画されたオバマ米大統領の欧州歴訪は、欧州に対する米国の愛情を再確認する場となった。オランダ、ベルギー、イタリアと続いたオバマ大統領の旅程は、プーチン露大統領の攻勢の前で米国・欧州の結束と大西洋同盟の重要性を浮き彫りにすることに焦点が合わされた。英時事週刊誌エコノミスト(3月29日付)は「プーチン大統領はクリミア半島を合併することで、自分も知らないうちに米国という火星と欧州という金星にキューピッドの矢を放つ格好となった」と分析した。米国と欧州の冷めた愛は本当によみがえるのだろうか。