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【グローバルアイ】 「パンガプスムニダ」と二つの顔の安倍

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.01 08:53
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「2人の立場では会談をする理由がないでしょう。残念なこともないし困るようなこともないし…。」

2月末の酒の席で日本人記者が突然言った。朴槿恵(パク・クネ)大統領も安倍首相も国内支持率が安定しているので、減点されるような変数を作る必要があるだろうかということだ。朴大統領の立場では会談が安倍首相に免罪符を与える姿と見られてはいけない。安倍首相も従軍慰安婦問題を譲歩すれば保守票や右翼票を多く失うかも知れないということだ。

 
こういう話をしてからちょうど1カ月後、2人の首脳が会った。心が動いたのではなく米国大統領の仲裁で、しかたなく出て行った席であった。

特に韓国としては4月の訪韓要請に応じたオバマ大統領の要請を断りがたかっただろう。

ところで、韓国と日本が共に仕組んだかのような「会談成功の脚本」は不自然なことこの上なかった。安倍首相はNHKで生中継された参議院予算委で「河野談話の修正は考慮しないでいる」と言った。心にない発言であることは自明のことだが、韓国政府はこの発言を会談の名分とした。日本はまた、教科書検定結果発表を3月末から4月初めに先送りし、大変気前よく振る舞ったかのように恩着せがましくした。わずか一週間余り延ばされただけだが、韓国政府内にも「日本が配慮した」として雰囲気を作るオーバーな人たちがかなり多かった。

「朴槿恵大統領にお会いできてパンガプスムニダ(光栄です)」という安倍首相のサプライズ・ショーにもかたい表情を崩さなかった朴大統領、今回の会談のハイライトであった。

ブラックコメディのようなこの場面がおもしろくて、記者も何度も巻き戻して見た。それでなくても大げさな日本メディアはなおさらであろう。

会談前の控室で安倍首相と握手して微笑を浮かべた顔と会談場でのかたい表情をTV画面を二つに分けて何度も見返した。「二つの顔の朴大統領」、一言で言うと「日本に強硬な韓国国内の世論を意識して会談場でポーカーフェイスをした」という一方的な主張だった。

百歩譲って、たとえ日本メディアの主張に正しい部分があったとしても、先に「表情の使い分け」を始めたのは明らかに安倍首相側だ。

A級戦犯が合祀された靖国神社を堂々と参拝しながらも「私は対話の門を開いている」と述べ、不通の責任を韓国と中国に転嫁してきた。

そのような日本に失望を示したオバマ大統領の前に現れた「パンガプスムニダ」は安倍首相が準備した会心の台詞だっただろう。

4月下旬にオバマ大統領の日本・韓国の歴訪を控え、4月中旬には慰安婦問題を議論する韓日局長級協議が予定されている。

日本は「竹島〔『独島(ドクト)の日本名〕問題も共に議論しよう」として韓国が受け入れがたい条件を差し出している。協議自体に乗り気でないためであるようだ。記者の考えは「演技」であれ「演劇」であれ「ポーカーフェイス」であれ、はなから顔を見ないような間柄でない限り、会って理解の幅を広げるのがより良いという側なのだが、皆さんの考えはいかがだろうか。

ソ・スンウク東京特派員

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