民族主義が猛威…東北アジアは第1次大戦直前の欧州に似て(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.03.17 16:40
地球を1つにまとめる世界化が速い速度で進む中、逆説的に民族主義が新たに猛威を振るっている。国家を背にした伝統的な民族主義が強化されるのはもちろん、資源民族主義やサイバー民族主義など新しい類型の民族主義も登場した。また既存国家から分離と独立を推進する下部民族主義の風も荒々しく吹いている。
特に韓半島をめぐる東北アジアは、伝統的民族主義の衝突と対立が最も鋭く起きる地域だ。2012年に登場した安倍政権は、人口高齢化や長期不況で衰退する日本を、民族主義を動員して復活させようとしている。中国もやはり成功的な経済発展に応じた軍事力と国際的影響力を追求する一方、共産党独裁についての批判や不満を民族主義で宥和させようとする戦略を推進している。