「統一部なのか反統一部なのか」…危機の韓国統一部長官
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.14 13:40
就任1周年(3月11日)を迎えた「柳吉在(リュ・ギルジェ)号」の統一部が揺れている。対北朝鮮主要部署としての地位墜落は加速化し、職員の士気は底をついたという憂慮が内外から出ている。朴槿恵(パク・クネ)大統領は韓半島信頼プロセスに始動をかけ、「統一大チャンス」を強調しているところだが、肝心の統一部は推進動力を失いつつあるという指摘だ。
まず、対北朝鮮交渉の中心から押し出されたことだ。先月、南北高位級会談の際、統一部は会談のテーブルを大統領府(国家安保室)に明け渡した。南北会談本部という別途組織を置いて戦略を立てて会談を導いた統一部としては衝撃だ。匿名希望の元統一部当局者は「北朝鮮が統一部でない大統領府と対話をしようという理由も権威があり実権のある側とやろうという意味」とし、「以前は統一部だったが、最近は大統領府になった」と話した。
朴槿恵大統領が統一準備委員会という組織を大統領直属で作るとするや統一部の危機感は大きくなっている。南北会談と統一政策樹立、対北朝鮮支援など統一部本来の任務と役割から排除されるのではないかという憂慮が出てくる。一部では李明博(イ・ミョンバク)政権スタートの時、統一部廃止論が起こったことよりさらに危機だという指摘が出ている。ある幹部職員は「生きていても生きているようでない状態になることが、さらに大変なだろうという話が出回っている」と耳打ちした。