スパイ証拠操作事件、根元から揺らぐ韓国国家情報院の地位
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.12 16:32
南在俊(ナム・ジェジュン)院長体制の国家情報院が、深いどん底に陥った。スパイ証拠操作事件で大韓民国代表情報機関としての地位が根元から揺らいでいる。特に、対共産主義捜査と対北朝鮮工作ラインが事件に共にかかわったことがあらわれると「組織を動かす両輪が泥沼にはまった」という話が内部から出ている。
検察捜査は▼ソウル市スパイ集団事件を初めから捜査してきた国家情報院の対共捜査チームと▼彼らに操作文書を送った対北朝鮮工作ラインに焦点を合わせている。今回の文書偽造論議の国内の指令塔は、内谷洞(ネゴクトン)の国家情報院本部の海外工作パートだというのが内部事情に明るい関係者の説明だ。本来この事件を捜査していた対共捜査チームは、スパイで起訴したY氏に無罪が宣告されるや海外工作パートに「Y氏のスパイ疑惑を立証する証拠を確保してほしい」とSOSを打った可能性が大きい。海外工作パートは対共捜査チームの要求を受け入れて瀋陽駐在のI領事に指示をした主体だ。
国家情報院の関係者は「I氏のように領事として派遣された海外工作官は、対北朝鮮情報や駐在国の政府対象の情報収集をするのが基本業務だが、本部指示により対共捜査に必要な証拠や書類を取りまとめるのも重要な業務」と話した。暗号電文によって海外工作員にその時その時に必要な工作活動を指示する部署が本部海外工作パートだということだ。