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【時論】崔竜海の監禁説と「対北朝鮮消息筋」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.12 13:49
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メディアの注目を引いていた崔竜海(チェ・ヨンヘ)監禁説が事実無根だと明らかになった。張成沢(チャン・ソンテク)事件以後、いわゆる「対北朝鮮消息筋」の情報伝達の役割が目に見えて増えた。北朝鮮内部とつながった非公式情報は、時に非常に意味があって役立つ。しかし振り返ってみれば対北朝鮮消息筋の肯定的役割よりは否定的弊害も少なくなかった。確認されていない各種の説が争うように流布しながら、客観的な北朝鮮情勢の評価の障害になったり、南北関係に不必要な障害物になったりしたのも事実だ。

これはいわゆる「対北朝鮮消息筋」という名前で脱北者が情報を提供し、これを一部のメディアが確認もなしに競争的に無差別に広めることによって可能となった。果たして脱北者や彼らが依存する北朝鮮内の消息筋の情報は、信じるに足りるものなのか。

 
まずメディアに登場して各種の主張をしている脱北者出身たちは北を離れてから非常に長くなった方々だ。時々刻々と展開する北朝鮮内の正確な情報を察して知るには、あまりにも長く離れすぎた。筆者も故郷を離れて30年になり、当然故郷の情報はまるで分からなくなるしかない。故郷の情緒だけがかすかに残っているだけで、約束の場所を正確に訪ねて行くことも大変なほど今の故郷は不慣れな地域になっているはずだ。北朝鮮に住んでいた当時の日常生活に関しては脱北者の情報や証言が妥当だが、十数年が過ぎた今の北朝鮮について、それも核問題や金正恩(キム・ジョンウン)関連情報や軍事挑発の兆候などといった政治軍事的で高度な情報を彼らが正確に知っているだろうというのは事実、不可能な話だ。

さらに崔竜海監禁説のように、北朝鮮の隠密な権力内部の情報は脱北者や北朝鮮内部の消息筋が正確に知るのは難しい。情報があふれて自由なコミュニケーションが可能な韓国の場合も、青瓦台(チョンワデ、大統領府)や高位権力層の内密な動向や事件を知っている人はごく少数にならざるをえず、正確なファクト(事実)はついに知らされない場合がさらに多い。それなのに脱北者と北朝鮮内消息筋が、張成沢や崔竜海ら権力エリートの内部動向・対立などを詳細に知ることができるだろうというのは、それ自体まったく話にならない。北朝鮮に住んでいたから、北朝鮮内部のニュースだから間違いないという漠然とした推測は、少なくとも権力層内部の情報に関しては冷静さを求めなくてはいけない。


【時論】崔竜海の監禁説と「対北朝鮮消息筋」(2)

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